鹿肉/シカニクの概要
漢方薬として用いられている鹿茸は若い袋角のことを指しており、中国では高値で流通しています。シカは古くから鹿肉として食べられていた他、角や皮など余すところなく用いられていたそうです。また、狩猟の対象としての歴史も古く、国内では鹿の骨が旧石器時代の遺跡から見つかっています。鹿肉の種類では、アカシカ、キョン、ヘラジカ、トナカイがあります。アカシカは一年中流通しており、主にニュージーランドから輸入されています。キョンは食用として中国で流通している種類であり、体は小さく分布域は東アジアです。ヘラジカは狩猟の対象となっている種類で、クセがなく美味とされています。大型の種類に分類されますが、脂質は少なくなっており、北ヨーロッパや北アメリカで見られます。トナカイは肉と共に内臓も食されており、昔から家畜として北極圏で重要視されてきた経緯があります。尚、鹿(シカ)は別名で紅葉(もみじ)と呼ばれることもあります。
シカニク/シカニク/期待される効能・効果
鹿肉には、貧血を改善する他、味覚の働きを保ち、その改善作用があると言われています。また、高血圧や糖尿病の予防にも鹿肉が有用とされます。含有されるしかにくの成分には、カルノシンやペプチド、ヘム鉄などがあります。カルノシンは動脈硬化や糖尿病を防ぐのに役立つと言われており、活性酸素を取り除く働きがあると考えられています。ペプチドは血圧低下作用があると言われており、血圧上昇を招くホルモンの発生を邪魔する働きがあると考えられています。ヘム鉄は造血を促し、貧血を防ぐ働きがあると言われています。非ヘム鉄は野菜類などに含有されている鉄の仲間ですが、ヘム鉄はこれに比較すると数倍の吸収率があると考えられています。また、ヘム鉄は魚介類や赤身の肉に多く含有されています。