松の実(いり)

松の実

松の実は、マツ科マツ属に分類される植物の種子の胚乳部を言います。日本で知られるクロマツやアカマツの種子は食用には適しません。これは種子が翼を有し風によって分散される小さい種類であるためです。しかしマツ科の植物には風を頼りに翼で拡散するのではなく、種子を食料にする動物によって拡散するものもあり、このタイプは比較的大きな種子を作ります。また、こういった種子は人間にも古くから食用とされてきた経緯があります。その代表的な食用種子では、イタリアカサマツ、チョウセンゴヨウ、ピニョンマツ、アメリカヒトツバマツ、メキシコマツといったものがあります。