緑茶/リョクチャの概要
緑茶は日本の僧侶が唐から平安時代に持ち込んだのが起源とされていて、茶具の発展は室町時代以降に進んだものと考えられています。安土桃山時代になると、茶道として千利休によって確立します。リョクチャが庶民に普及したのは江戸時代と言われており、煎茶製法の発展に伴って広まったとされます。リョクチャの仲間となる種類では、煎茶、ほうじ茶、玉露、茎茶、粉茶、番茶、玄米茶、抹茶、芽茶といったものがあります。煎茶は埼玉県や静岡県で生産されており、広く飲用されています。茶葉を露地栽培したものを蒸すなどして熱を加え、乾燥させたものとなります。ほうじ茶は、褐色の茶色で、香ばしさを引き立たせるため、煎茶や番茶を強い火で煎たものです。玉露はアミノ酸の含有量が多く、苦味は煎茶ほどありません。栽培する際は日光を避けるため、よしずなどで木を覆います。茎茶は茶葉選別の際に得られる茎を集めたものとなります。粉茶は、加工の際に砕け散った粉を集めたものです。番茶は、一般に大きい葉が得られる六月中ごろに摘んだものが使われる傾向にあります。煎茶と同様の製法となります。玄米茶は味が香ばしくなっており、炒った玄米を煎茶や番茶に混ぜたものとなります。抹茶は、蒸して乾燥させたものから葉脈を除去し、粉状にしたものです。用いられる葉は日光をさけて育てたもので、ビタミンEの含有量が多いとされます。また、茶葉を直接摂取することになるため、栄養価も高くなります。芽茶は、製造している最中に発生するもので、最も若く柔らかい芽を選んだものです。
緑茶/緑茶/期待される効能・効果
リョクチャには、疲労を回復させたり、免疫を高めたりする働きの他、覚醒作用やリラックス効果などがあると言われています。また、癌の発生を抑えたり、抗菌や殺菌の働きもあると考えられています。その他、高血圧や動脈硬化の予防にもリョクチャが有用とされます。含有される緑茶の成分では、タンニンやカテキン、テアニンなどがあります。タンニンは殺菌作用のほか、癌の予防に有用とされています。抗酸化物質であり、ポリフェノールの仲間となります。カテキンは細菌が増えてしまうのを抑えたり、糖分や脂質が体内へ取り込まれてしまうのを抑える作用があると言われています。また、免疫を高め、癌の発生を抑える作用があるとされます。更に動脈硬化や高血圧の予防にも有用とされます。抗酸化物質且つ渋味成分であり、ポリフェノールの仲間となります。テアニンは自律神経をコントロールしたり、血圧を調整する作用があると言われています。アミノ酸の仲間で、且つ旨み成分であり、ストレスを和らげる働きなどもあると考えられています。