ソースの概要
国内で普及し出したのは明治以降の話ですが、渡来したのは江戸時代の終わり頃と言われています。当時は西洋醤油の名称で出回っていましたが、イギリスのウスターシャーが発祥と言われているため、ウスターソースの名前で現在広く知られています。醸造酢や糖質、香辛料、塩分などを濃縮したピューレなどに混ぜ合わせて作ります。煮出し汁や絞り汁なども使われますが、粘土は原料によって違ってきます。脂質は含有されていませんが、少し甘くなっており糖質の含有量が多くなっています。製品には醸造酢が入っているため、添加物などの含有量は少なくなっています。種類では、上記ウスターソースのほか、濃厚、中濃ソースがあります。ウスターソースはほぼ液状になっており、果物や野菜が液体内に溶け込んでいます。さらりとしており、粘度もほとんどありません。濃厚そーすは、焼ソバやお好み焼きそーす、トンカツそーすなどで広く知られており、いずれも用途に応じて中身は調整されています。とろみがあって粘度も強くなっており、固形状態の果物や野菜が見られます。中濃そーすはウスターと濃厚の中間に位置し、それに合う粘度になっています。こちらも野菜や果物が液体へ完全に溶け込んでいません。
そーす/期待される効能・効果
食欲を高める作用があると言われています。含有される成分には、βカロテンや鉄、銅、亜鉛、ナトリウムなどがあります。βカロテンは小腸壁で必要量に応じてビタミンAへ変換されます。抗酸化作用があることで知られており、活性酸素を除去して老化を防いだり、癌の発生を抑制する働きがあると言われています。鉄は酸素の運搬や細胞へのその取り込みに関与していると考えられています。銅は鉄の吸収を促進させたる働きがあると言われている他、ヘモグロビンの合成にも必要とされます。また、様々な酵素の成分になっており、あらゆる代謝に関わっていると考えられています。亜鉛も数多くの酵素成分になっている他、味蕾の形成にも欠かせません。