チョコレート

チョコレートの概要

スペインを経て大航海時代にヨーロッパに伝播していったと言われており、もともとはカカオ飲料として中南米で用いられていました。大航海時代は戦闘で疲れた体を回復させる目的で飲まれていたそうです。これが貴婦人などに好まれるようになったのは砂糖を添加するようになってからで、十九世紀以降には加工して固めたチョコレートが普及していきました。種類ではホワイト、ミルク、生、ホットチョコレートドリンクといったものがあります。ホワイトは、色調が白っぽくなっており、砂糖や乳製品をカカオバターに添加したものです。ミルクタイプは甘い傾向にあり、レシチンと呼ばれる乳化剤や粉乳を加えたものです。生タイプは、非常に柔らかくとろけるような食感で、生クリームをチョコレートに加えたものです。ホットチョコレートドリンクは、牛乳を温めてそれをちょこれーとに混ぜたもので、ココアより甘くなっています。

ちょこれーと/期待される効能・効果

貧血や便秘の改善、皮膚の働きを保つのを改善する働きがあると言われています。また、利尿を促したり、癌の発生や細胞の老化を防ぐ作用があるとされます。その他、動脈硬化の予防にも有用とされます。含有される成分には、食物繊維やポリフェノール、カフェイン、テオブロミンなどがあります。食物繊維は癌や糖尿病、動脈硬化の予防に役立つと言われていますが、これは腸内において有害物質や糖分、コレステロールの吸収を阻害し、その排泄を促進させる働きがあると考えられているためです。ポリフェノールは癌の発生を抑える作用があるとされ、高い抗酸化作用が認められています。カフェインは脂肪を分解したり、疲労を回復させる作用があると言われています。また、眠気を誘うアデノシン作用を抑える働きがあると言われており、脳の中枢神経を興奮させる作用があると考えられています。アルカロイドであり、コーヒーやお茶などにも含有されています。テオブロミンは、心身を安定させたり、血液循環の改善、筋弛緩、利尿作用などがあると言われています。