小豆/アズキの概要
アズキは、行事との関係が昔から密接に存在することで知られており、慣習としては赤飯をお祝いの際に炊くといった用いられ方があります。中国か東アジアが小豆の原産地と推測されており、五世紀前後に日本へ伝わったと考えられています。赤飯の慣習は平安時代からあったと言われており、江戸時代に入ると小豆の名称で普及したとされます。仲間となる種類では、大納言、普通、白小豆などがあります。大納言は粒アンや甘納豆に使われており、品種では丹波やアカネなどが知られています。小豆の仲間の中では一番大きな粒を持っています。普通あずきはエリモショウズなどの品種が知られており、餡子(アンコ)に使われることが多いと言われています。アズキの中では最も利用頻度が高いとされます。白アズキはきたほたるやホッカイシロショウズといった品種があり、飾りとして和菓子に用いられたり、質の高い白あんの材料にされます。味は白あんに利用される白インゲン豆より優れていると言われています。尚、アズキはショウズと呼ばれることもあります。
アズキ/期待される効能・効果
利尿を促したり、便秘や貧血の改善作用があると言われています。また、癌の発生や浮腫みを抑えたり、解毒、体力向上などの働きもあるとされます。その他、動脈硬化や糖尿病の予防にも有用とされます。含有されるあずきの成分では、食物繊維やアントシアニン、サポニンなどがあります。食物繊維は整腸作用があり、排便量と腸内善玉菌を増加させる働きがあると言われています。また、有害物質やコレステロール、糖質などが腸管で吸収されるのを阻害し、癌や動脈硬化、糖尿病の予防に役立つと言われています。アントシアニンは視力を向上させたり、糖尿病を予防する作用があるとされます。また、肝機能障害を緩和したり、癌の発生を抑える働きもあると考えられています。いわゆる抗酸化物質の仲間です。サポニンはコレステロールを減少させたり、血圧を下げたりする働きがあると言われています。また、利尿の働きも高く、老化を遅らせ、癌を予防する作用もあると考えられています。こちらも抗酸化物質の仲間となります。