大豆/ダイズ

大豆/ダイズの概要

栽培歴史は四千年以上に遡り、中国が原産地と言われています。国内では大豆が縄文時代の遺跡から発見されていますが、日本で一般に広まったのは鎌倉時代頃ではないかと考えられています。古くから食生活の必需品となっており、保存性の高さも知られていたものと推測されています。大豆の仲間となる種類では、青、黄、黒豆があります。青マメはひたしまめやきな粉として使われており、その色調は緑色になっています。品種では宮城緑や信濃緑が知られています。黄まめは煮豆に利用されるつるの子大豆が知られています。多くは醤油や味噌などの材料になっており、色調は黄白色となります。黒豆は、丹後黒や中生光黒などが代表品種であり、前者は近畿などで生産されています。後者は北海道産ですが、いずれも煮豆に使われています。

ダイズ/期待される効能・効果

脳の働きを保つのを改善したり、貧血や便秘の改善に役立つと言われています。また、癌の発生を抑えたり、骨や肝機能を強める作用があると言われています。その他、糖尿病や動脈硬化の予防にも有用とされます。含有される成分では、食物繊維やイソフラボン、大豆オリゴ糖、サポニン、レシチンなどがあります。食物繊維は腸内で善玉菌繁殖に働きかけるため、整腸作用があると言われています。イソフラボンはエストロゲン様作用を持つと考えられています。女性ホルモンに類似した作用を持つことから更年期障害や骨粗鬆症の予防に有用とされます。また、ポリフェノールの仲間であり、抗酸化物質であることから癌の予防にも役立つと言われています。ダイズオリゴ糖は、体内に入るとそのまま腸に達するため、ビフィズス菌を繁殖させる働きがあると言われています。便通を促し、整腸作用があるとされます。ダイズサポニンは癌を予防したり、肝機能を高める働きがあると言われています。また、コレステロールや血圧を下げる作用もあると考えられています。いわゆる苦味成分です。レシチンは記憶力を向上させる働きがあると言われており、老人性認知症に有用とされます。