エリンギ

エリンギの概要

地中海地方原産のエリンギは、ヒラタケ科で歯ざわりがあわびや貝柱に似ているとも言われます。別名ではエリンギのことを「かおりひらたけ」「白あわびたけ」「みやましめじ」とも言い、一本が凡そ三十グラム程度のものです。主に枯死したセリ科植物の根部に生息し、古くからイタリアなどでエリンギが広く利用されています。日持ちが良いという特徴があり、食感も歯ごたえがあり、肉質が良くなっています。日本の国内ではエリンギが自生していないため、主に原木栽培や、菌床栽培によって生産されています。原木栽培は、樹木の柳やポプラ、榎といったものを利用し、菌床栽培では、おがくず培地を利用しています。こういった栽培で国内のえりんぎの産地では、愛知県や長野県、静岡県といった地域になります。選ぶ際は、弾力のある軸を持ち、太くて白いものが良く、また開きすぎていない傘を持つものが良質とされています。調理する際は、汚れなどを、水を絞った布巾などで拭くのが良いとされていて、一般には水でえりんぎを洗浄するのは良くないとされています。

えりんぎ/期待される効能・効果

きのこ類は、食物繊維が多く含まれており、発ガン物質などの有害物質の排泄を促進し、便秘を改善、予防すると考えられています。更に胃の中で食物繊維は、水分を吸収し、膨張するため、満腹感を与え延いては、食物の過剰摂取を抑制する働きがあると言われています。また、カリウムも豊富に含まれていますので、体内の余分なナトリウムを排泄し、バランスをとってくれます。このため、高血圧症状の改善に役立つとされています。その他、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、パントテン酸などの栄養素も多く含まれています。ナイアシン、パントテン酸とも、エネルギー代謝に必要な成分です。