干し椎茸/ホシシイタケ

干し椎茸/ホシシイタケの概要

原木栽培したものが干し椎茸に適しており、国内で出回るようになったのは江戸時代以降と考えられています。文献では、煮つけやダシ用として干し椎茸の記録が残っています。種類では、冬菇(どんこ)、香菇(こうこ)、香信(こうしん)、スライスといったものがあります。冬菇は肉厚で傘の縁は巻き込まれています。傘はドーム型で鉄板焼きや炒め物、煮物などに利用されています。収穫はかさが開いてしまう前に行い、秋の終わりから春の初めに生育したものが対象となります。香菇はシチューや煮物、バーベキューなどに使われる傾向にあり、コクのある味になっています。香信は炒め物や和え物のほか、炊き込みご飯や五目寿司に適しています。シワがあまりなく、滑らかになっており、収穫は急激に育つ春と秋で、かさが開いた状態の椎茸を干します。スライスは刻み干ししいたけのことで、かさをスライスし、乾燥させたものとなります。

ホシシイタケ/期待される効能・効果

干し椎茸には、味覚の機能を保つのを改善させたり、免疫や骨を強化する働きがあると言われています。また、癌の発生を抑えたり、生活習慣病である動脈硬化や糖尿病の予防に干し椎茸が有用とされます。含有されるほししいたけの成分には、レンチナン、LEM、エリタデニン、βグルカンなどがあります。レンチナンは免疫力を上昇させ、癌の発生を抑える働きがあると言われています。LEMも癌の抑制作用があり、免疫力亢進作用があると考えられています。エリタデニンはコレステロールを減少させ、血圧を低下させる作用があるとされます。この成分は椎茸独特のものです。β-グルカンは、鉄が取り込まれるのを促したり、癌の発生を抑える作用があると言われています。免疫細胞が存在する白血球の作用を活性化し、免疫力を高めると考えられています。当該成分は、多糖類の不溶性食物繊維の仲間で、キノコの主な成分です。