木耳/キクラゲ

木耳/キクラゲの概要

別名では、ミミタケ、ミミキノコ、ミミナバといった名称もあります。木耳は、きのこの一種で、淡白な味を持っていてほとんど無味無臭となります。木耳科に分類され、ゼラチン質のキノコで、耳形をしています。一般に市場へ出回っているものでは、木耳を含み、コクロ木耳やアラゲキクラゲといった近縁種のものも流通しています。シロキクラゲ科に分類されるシロキクラゲは、高級食材とされていて、白っぽく半透明のゼリー状をしており、主に乾燥品が出回っています。湯で乾燥品のキクラゲを戻し、主にコリコリとした食感が嗜好されます。人間の耳の形状に良く似ているため、きくらげと書かれますが、水母(くらげ)のような食感があるため、木水母(キクラゲ)とも書かれます。寒天質のコリコリ感は、にかわ質のためで、中国料理ではよく使われる食材です。また、精進料理に利用されることもあります。調理では、和え物、煮物、揚げ物、酢の物、焼き物、炒め物、汁物といった使い方がされます。

キクラゲ/期待される効能・効果

湿っているきくらげは寒天質で、乾燥していると革質で固くなります。きくらげには、食物繊維が豊富に含まれていて、含有率は乾燥した状態では50%以上と言われます。その食物繊維は不溶性で、腸の蠕動運動をうながし、便秘の改善に有効と考えられています。また、発癌物質など有害成分を排泄する働きもあるとされますので、ガンの予防に期待されています。その他、エネルギー代謝に必要なナイアシンも多く含んでいます。