米/コメ

米/コメの概要

現在、国産の米は日本人向けに品種改良されてきたものですが、もともとはインドシナや中国が米の原産地と考えられています。そのため、朝鮮半島若しくは中国から日本へ渡来したものと推測されており、国内では縄文時代の終わりごろから導入されていたのではないかと指摘されています。米の仲間となる種類では、日本タイプのジャポニカ、ジャワタイプのジャパニカ、インドタイプのインディカがあります。日本の品種はアミロースがあまりデンプンに含有されていないため、粘着性があります。水分量もあり、丸みを帯びた粒が短くなっているのが特徴です。ジャパニカ米はインディカとジャポニカの間に位置する品種です。インディカこめはコメを使う洋風料理であるピラフやカレーなどで利用されています。世界で使われているコメの大半がこの品種であり、多くは熱帯アジアに見られます。粘りがあまりないため、食感も固くなっていますが、これはアミロースがデンプンに多く含有されている上に水分量があまりないことに起因します。形状は楕円形になっていたり、細長くなっています。

コメ/期待される効能・効果

癌の発生を抑えたり、整腸作用があるとされます。また、高血圧や動脈硬化の予防にもコメが有用とされます。その他、脂肪肝を防ぐのにも役立つと言われています。含有されるこめの成分には、食物繊維やγ-オリザノール、ギャバ、フェルラ酸、イノシトールなどがあります。食物繊維は腸内の善玉菌が増えるのを活発化させる働きがあるとされ、整腸作用を呈します。γ-オリザノールは動脈硬化の予防に有用と考えられており、コレステロールを減少させたり、脂質が酸化してしまうのを抑える作用があると言われています。ギャバはコレステロールを減少させる働きの他、血圧上昇を抑える作用があるとされます。いわゆるγ-アミノ酪酸のことを意味します。フェルラ酸は脂質が酸化してしまうのを防ぐ作用があると言われています。イノシトールは肝硬変を抑えたり、脂肪肝を防ぐ作用があると考えられています。脂質代謝を促し、コレステロールを減少させる働きがあるとされます。いわゆる水溶性ビタミンです。