小麦/コムギの概要
日本では奈良時代以降に小麦の栽培が始まったと言われており、朝鮮半島から渡来したのは紀元前300年頃と考えられています。西南アジアが原産地と言われており、野生のものが利用され出したのは一万年以上前ではないかと指摘されています。また初めて小麦の栽培が開始されたのは紀元前7000年ごろと推測されています。仲間となる小麦の種類では、普通系のものとクラブ、デュラムといった小麦があります。普通系はパンやお好み焼き、フライの衣、麺、餃子の皮、天ぷらの衣、シューマイやワンタンの皮などで使われているもので、一番広く利用されています。よく知られている種類ではパンコムギが該当します。クラブコムギはお菓子の原料として利用されており、粒は白色の色調を呈し、アメリカ西部で栽培されています。デュラムコムギはマカロニコムギとも言われており、主にパスタに用いられています。こむぎの中では一番固くなっています。
コムギ/期待される効能・効果
癌の発生を抑えたり、整腸作用があるとされます。また、動脈硬化の予防にも有用とされます。含有されるこむぎの成分では、食物繊維やフィトステロール、セレン、ポリフェノール、ビタミンB1、B2、E、カルシウムなどがあります。食物繊維は、腸内の善玉菌を増やす働きがあり、整腸作用を呈します。フィトステロールは、体内へコレステロールが取り込まれてしまうのを阻害する働きがあると言われています。セレンはビタミンEと同時摂取することで抗酸化作用がより期待される成分であり、母乳にも含有されています。老化を防いだり、動脈硬化や癌の予防に有用とされます。いわゆるミネラルの仲間となる物質です。ポリフェノールは抗酸化物質であり、癌の発生を抑える働きがあると考えられています。ビタミンB1は細胞再生を促進させ、B2は疲労回復に有用とされます。ビタミンEは、細胞の老化を防止し、カルシウムは骨を丈夫にする成分です。