凍り豆腐/コオリドウフの概要
コオリドウフ(高野豆腐とも)はもともと東北から信州にかけての農村で生まれたと言われており、その誕生は鎌倉時代に遡ります。一般に凍り豆腐が広まったのは江戸時代と考えられていますが、当時は一夜凍りと言われていたそうです。これは一晩凍らせるといった簡単な製法に由来しています。凍り豆腐の種類では高野豆腐(こうやどうふ)と凍み豆腐(しみどうふ)があります。前者にはちくわ高野豆腐といったものがあり、内部が空洞になっています。もともと高野山で誕生したことに由来しており、急速冷凍後一定期間熟成させます。使用するのは木綿豆腐であり、これを水に浸してある大きさに切断します。解凍すると、スポンジ状になります。凍み豆腐は凍結、脱水、乾燥を外に吊るして行います。この作業を繰り返しますが、もともと東北から信州にいたる農村で行われていたとされます。いずれも凍り豆腐と呼ばれるものですが、上記の通り両者は製法も性質も少し異なります。
コオリドウフ/期待される効能・効果
凍り豆腐は骨や肝機能を強くしたり、味覚の働きを保つのを改善する作用があると言われています。また、癌の発生を抑えたり、細胞の老化を防ぐ作用があるとされます。その他、高血圧や動脈硬化の予防に役立つと考えられています。含有されるこおりどうふの成分では、食物繊維やダイズサポニン、グリシニンなどがあります。食物繊維は腸内に存在する善玉菌の繁殖を活性化させる働きがあると言われており、排便量を増加させます。ダイズサポニンは癌や高血圧、動脈硬化の予防に有用とされます。また、コレステロールを減少させ、脂質が酸化してしまうのを防ぐ働きがあると言われています。いわゆる抗酸化物質であり、苦味成分となります。グリシニンは血圧正常化やコレステロールを減らす働きがあると考えられています。ダイズ蛋白の大半がこの成分です。