ライマメ[アオイマメ/リママメ/バタービーン/リマビーン]

ライマメの概要

若い鞘はサラダや付け合わせなど野菜として使われます。完熟豆のほうは、スープ用に塩ゆでしたり煮豆として食されます。原産地は熱帯アメリカと考えられており、花は淡緑色、紅紫色、黄白色といった色調になります。また子実は鞘に実り、形状は扁平や丸形といったものになります。数は二個から四個で、種皮色は白や黒、黄色など。完熟豆はあんの増量用として加工されることもあります。味、芳香性ともに良いとされます。調理では毒性の除去に配慮する必要があり、水に十分浸して吸水させ、煮汁は数度に分けて捨てたほうが良いとされます。また、十分に熱を通すことも必要です。別名ではあおい豆、つき豆、バタービーン、ライマビーンとも言います。

ライマメ/期待される効能・効果

ライマメを乾燥させたものではモリブデン、銅、食物繊維、カリウム、セレンなどが目立ちます。ゆでた場合、食物繊維、銅、鉄、カリウム、タンパク質などが目立ちます。モリブデンは貧血防止で知られ、銅は骨髄でのヘモグロビン合成と鉄の吸収促進、食物繊維は大腸がんの予防に期待されています。カリウムはナトリウムと拮抗して体液の浸透圧を調整する働きがあり、セレンは抗酸化作用によって細胞酸化防止に期待されています。鉄は赤血球の構成要素となり、酸素と二酸化炭素を運搬し、タンパク質は体組成を構成する他、ホルモンや酵素、免疫や神経伝達物質などを作り出す材料にもなります。