滑子/ナメコ

滑子/ナメコの概要

なめすぎたけ、滑茸(なめたけ)、なめらこ、などとも言われる滑子は、日本の特産きのこ。モエギタケ科に属し、地方によってはヌエト、ズベモタセ、ホン滑子と呼ばれることもあります。滑子は切り株や倒木といった広葉樹に九月から十一月に掛けて、群生します。成長すると五センチ前後の傘径になり、栗褐色をした半球状から、次第に開いて黄褐色をした偏平状に変化していきます。一部の滑子は原木栽培も行われますが、多くは、菌床栽培(きんしょうさいばい)で、栄養分やおが屑を入り混ぜた所に菌を植える方法がとられます。粘液質によって全体が包まれていますが、その滑らかさと食感が嗜好されます。ナメコの調理法では、雑炊や味噌汁、麺類やおろしあえ、といったものに使われています。

ナメコ/期待される効能・効果

ナメコ独特のぬめり成分は、食物繊維であるペクチンや糖タンパク質からなります。水溶性であるペクチンなどの食物繊維は、糖尿病の症状や高血圧症状、高コレステロール血症などの生活習慣病の改善にに役立つと言われています。更に食物繊維は胃の内部で、水分によって膨張するため、満腹感を得られやすいと言われています。現代病の生活習慣病などは、少なからず食べ過ぎによる肥満からきているケースが非常に多いため、食物繊維によって食物の食べすぎを予防できると期待されています。そして食物繊維が腸内を移動する際、発癌物質や老廃物といった有害物質を一緒に運んで体外へ排泄すると言われています。このことから、食物繊維には抗癌の働きがあると考えられています。また、ナメコはキノコ類の中ではパントテン酸が多く含まれていて、脂質代謝やエネルギー代謝に役立つとされます。