海苔/ノリ

海苔/ノリの概要

食用とされていたのは飛鳥時代に遡り、記録では大宝律令に見られます。アマクサ海苔が普及したのは江戸時代頃と言われており、同時に養殖も盛んに行われるようになったと考えられています。種類では、アマ海苔、アオサ、カワ海苔、アオ海苔があります。アマノリは、国内での産地が瀬戸内海や有明海となっていますが、生産量が減少していると指摘されています。アマクサノリはこの種類に属し、干しノリの名称で江戸時代から親しまれていましたが、近年天然ものがほとんど見られなくなっています。他にはイワノリやスサビのりといったものがあり、前者は岩に生息しています。後者は養殖のほとんどが該当します。アオサは、若菜を春の初め頃に食用にするもので、アオのりの代わりに使われています。品種ではアナアオサが知られています。アオのりにはスジアオのりやウスバアオのりがあります。

ノリ/期待される効能・効果

血栓や癌の発生、細胞の老化を抑える働きがあると言われています。また、皮膚や粘膜を守ったり、貧血の改善に有用とされます。その他、高血圧や動脈硬化の予防に役立つと言われています。含有される成分ではエイコサペンタエン酸(EPA/IPA)やヨウ素、βカロテン、鉄、カリウム、マグネシウム、葉酸などがあります。エイコサペンタエン酸は癌の発生や血栓形成を抑制する働きがあると言われています。また、アレルギー症状である喘息やアトピー性皮膚炎の改善に有用とされます。更に高血圧や動脈硬化の予防にも役立つと言われています。不飽和脂肪酸であり、ドコサヘキサエン酸(DHA)より高い、コレステロール低下及び血栓抑制作用があるとされます。ヨウ素は、チロキシンと呼ばれる甲状腺ホルモンの材料として必要な成分であり、体内代謝を促し、発育を促進させる働きがあると言われています。