大麦/オオムギ

大麦/オオムギの概要

三世紀頃に日本へは中国から伝播したものと考えられていますが、インドや中国では紀元前2000年には大麦が栽培されていたのではないかと推測されています。西アジアや西南アジアが大麦の原産地と言われていますが、ハッキリとしたことは分かっていません。しかし、その栽培は紀元前7000年頃ではないかと指摘されています。大麦の仲間となる種類では、六条と二条があります。前者は、日本で米と同時に食される傾向にあり、通常、白麦や米粒麦、押し麦といった精麦の形で用いられます。分類した場合、頴(えい)より種子が剥離しない皮麦と離脱する裸麦があります。小穂は三つあり、その全てが結実し、縦に六列、粒が並びます。後者は醸造を行うビールやウイスキーなど麦芽として利用されます。別名ではヤバネ麦とも言われますが、これは穂の形状に由来します。結実は、いくつか見られる小穂の真ん中部分で行われます。小穂は縦に二列に並びます。

オオムギ/期待される効能・効果

癌の発生を抑えたり、細胞の老化を防ぐ働きがあるとされます。また、動脈硬化や糖尿病の予防にも大麦が役立つと言われています。その他、整腸作用もあると考えられています。含有されるおおむぎの成分では、食物繊維やポリフェノール、ビタミンB群などがあります。食物繊維は腸内で糖質やコレステロール、老廃物、有害物質の吸収を阻害するため、糖尿病や動脈硬化、癌の予防に有用とされます。また、善玉菌を腸内で増加させる働きがあると言われており、整腸作用を呈します。ポリフェノールは抗酸化物質であり、癌の抑制に働きかけると言われています。