蔓小豆/つるあずき[竹小豆/たけあずき]

蔓小豆/つるあずきの概要

つるあずき(蔓小豆/竹小豆)は南アジアや太平洋諸島で栽培されており、米と同じように煮て食されます。このことに英名も由来します。また、蔓小豆はたけあずきとも呼ばれますが、これは流通する上で呼ばれている名称です。植物の分類では「つるあずき」と呼ばれます。別名ではこれらの他に、かにめ、かにのめ、ばかあずきなどと言います。種類ではつる性と直立性があり、子実の形状は小豆より細長くなっています。葉と若い鞘は野菜として食されます。国内では輸入された完熟豆が出回っており、製餡原料として使われています。

つるあずき/期待される効能・効果

ミネラルではモリブデンや鉄、銅、マグネシウム、マンガンなどが含まれています。ビタミンでは葉酸、そして食物繊維などが含まれます。モリブデンは貧血を防ぐ作用があると言われており、鉄は赤血球の構成物質となります。銅は鉄の吸収を助け、ヘモグロビン合成に関わっています。マグネシウムは骨の構成物質となる他、細胞へのエネルギー蓄積と消費にも関わっています。マンガンは糖質、タンパク質、脂質代謝に関与し、骨の形成にも関わっています。葉酸はアミノ酸及び核酸合成に関与し、食物繊維は大腸癌予防に有用とされます。また、水溶性食物繊維は糖や脂質の吸収を抑え、不溶性食物繊維は腸の蠕動運動を促進させると考えられています。