緑豆/リョクトウ

緑豆/リョクトウの概要

リョクトウは国内において食用とされていた豆の中では一番古いと言われていますが、日本へ伝わった時期がハッキリしていません。また、インドが原産地との指摘もありますが、こちらも明確にはされていません。日本で緑豆の栽培が開始されたのは江戸時代以降と言われており、広く知られるようになったのは明治時代以降と考えられています。中国では春雨の原料となっており、薬用としても緑豆が使われています。日本では風土の問題からあまり栽培されておらず、春雨の原料にはジャガイモやサツマイモなどのデンプンが用いられていますが、緑豆を輸入して春雨の原料にしていることもあるそうです。インドでは緑豆をカレーなどの料理に用いています。尚、別名では文豆(ぶんどう)や八重生(やえなり)、アオアズキと呼ばれることもあります。

リョクトウ/期待される効能・効果

細胞の老化や癌の発生を抑えたり、骨を丈夫にする作用があると言われています。また、貧血や便秘の改善に有用とされます。その他、動脈硬化や高血圧、糖尿病といった生活習慣病の予防にも役立つと言われています。含有されるりょくとうの成分では、食物繊維やカリウム、鉄、ビタミンB1、カルシウムなどがあります。食物繊維は腸内において老廃物や有害物質、コレステロール、糖質の吸収を阻害し、その排泄を促す作用があると言われているため、癌や動脈硬化、糖尿病の予防に役立つと考えられています。また、腸内で善玉菌が増えるのを活発化させる働きがあると言われていることから排便量が増加し、延いては腸内環境に対して有用に働きかけるものと考えられています。カリウムは体内の余分なナトリウムが体外へ出て行くのを促す作用があると言われているため、高血圧の予防に有用と考えられています。ビタミンB1は糖質代謝に関与していることから疲労回復やスタミナ増強につながると考えられています。カルシウムは骨を丈夫にしたり、ストレスを解消する働きがあると言われており、鉄分は貧血の改善に役立つとされます。