豆腐/トウフ

豆腐/トウフの概要

国内では奈良時代以降に中国からの遣唐使によって持ち込まれたと推測されています。作り方が打ち立てられたのは九世紀前後の中国と考えられており、もともと精進料理として僧侶により発展を遂げたと言われています。それが貴族や武家といった層にも広がり、ひいては一般庶民にも利用されるようになったと伝えられています。豆腐の種類では、木綿、ソフト、絹ごし、充填があります。木綿豆腐は古くから食用にされてきた歴史があり、江戸時代頃まではこれしかなかったと言われています。凝固させるためにニガリを混入させ、固まりだした所で一旦崩して圧搾し、上澄みを除去した後押し固めて作ります。ソフト豆腐は製造過程で上澄みの除去や崩しをほとんどやりません。一般には木綿豆腐の異種として捉えられることが多いと言われています。絹ごしとうふは、型にニガリを混入させた豆乳を入れて、直接固まらせます。多目の水分を含有するため、食感は非常につるっとしています。これは上澄みの除去を行わないためです。充填トウフは容器に凝固剤を添加した豆乳を充填して固めたものを言います。容器にいれるため、高い保存性が評価されています。食感は滑らかで、絹ごしトウフに類似すると言われています。

トウフ/期待される効能・効果

更年期障害や脳の働きを保つのを改善する作用があると言われています。また、癌の発生を抑えたり、骨を丈夫にする働きもあるとされます。その他、高血圧や動脈硬化の予防に役立つと考えられています。含有される成分では、食物繊維やイソフラボン、グリシニン、レシチン、リノール酸などがあります。食物繊維は抗癌作用や整腸作用があると言われています。腸内に存在する善玉菌の繁殖を活性化させると考えられています。イソフラボンは女性ホルモン様作用を持っているため、癌や更年期障害、骨粗鬆症の予防に役立つと言われています。グリシニンは血圧調整若しくは正常化の働きやコレステロールを減少させる作用があると考えられています。また、蛋白質の仲間でもあります。レシチンは神経伝達物質の生成を促し、記憶力を向上させる働きがあると言われています。更に、動脈硬化の予防にも有用とされます。リノール酸は過剰摂取から血栓や癌を発生させる懸念があるものの、適切な量であれば動脈硬化の予防に有用とされます。