玉蜀黍/トウモロコシ

玉蜀黍/トウモロコシの概要

トウモロコシは南蛮黍(なんばんきび)、唐黍(とうきび)、ナンバ、キビ、とも言われます。玉蜀黍はイネ科に属し、アメリカをはじめブラジルや中国、メキシコといった国々で栽培されています。生産された玉蜀黍のうち、約七割以上は家畜の飼料として利用され、残りが食用になっています。十六世紀の初頭にアジアへ伝わったとされていて、日本へは、長崎へ1579年に玉蜀黍が渡来したと言われています。

トウモロコシ/期待される効能・効果

タンパク質、脂質、糖質を豊富に含み、野菜というより穀類に近い栄養価が特徴です。また、食物繊維、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、パントテン酸、カリウム、鉄、リン、亜鉛、マンガンなども多く含まれています。食物繊維は、発癌物質などの有害成分を排泄する不溶性のもので、他にも便秘の解消などに役立つと言われています。また、胃の内部では水分を吸収して膨張するため、満腹感が得られます。このことから、食物の過剰摂取を防止し、ダイエット食品として注目を集めています。ビタミンB1は水に溶けやすく、炭水化物の代謝に補酵素として作用します。欠乏すると、脚気をはじめ、ヴェルニッケ脳症や浮腫、多発性神経炎といった症状が現れることもあります。ビタミンB2は、光によって不安定になる性質があり、アミノ酸や炭水化物、脂質といったものの代謝に必要とされる成分です。欠乏すると口唇炎や口角炎、角膜炎といった症状が現れることもあります。亜鉛は、大人の体に凡そ二グラム程度含まれている成分で、硝子体、皮膚、前立腺、肝臓といった箇所に分布しています。不足すると味覚障害や皮膚障害、免疫力低下を引き起こすこともあります。