豆乳/トウニュウ

豆乳/トウニュウの概要

もともと豆腐の製造と同様であり、九世紀前後の中国が発祥と考えられています。母乳や牛乳の代わりに用いられていたようで、台湾や中国での食用歴史も古いとされます。国内では豆乳飲料若しくは調整豆乳といった名称で出回っていますが、これは日本で開発されたものと言われています。豆乳飲料はエネルギー量も高く、糖質も多くなっています。コーヒー或いは果汁などを調整豆乳などに添加したもので、飲みやすいと言われています。調整トウニュウは、ミネラルであるカルシウムなどが含まれる他、植物性油脂、塩分、糖質などが添加されています。JASによって規定されているもので、六パーセント以上のダイズ固形分を含有するものを指します。とうにゅうは、豆汁から繊維質であるおからを除去したものを言います。豆汁は、ダイズに水を吸わせてすり潰したものを言いますが、豆腐はニガリをトウニュウに添加したものです。トウニュウはカルシウムの含有量が牛乳より低くなっていますが、蛋白質の含有量は多くなっており、その質もダイズ蛋白由来のため、優れていると言われています。また、脂質の含有量が少なく、オリゴ糖を多く含んでいるため腸内のビフィズス菌が活性化し、延いては便通が良くなると考えられています。別名では豆油(まめのご)とも呼ばれています。

トウニュウ/期待される効能・効果

更年期障害や便秘の改善、骨を丈夫にしたり、癌の発生を抑える働きがあると言われています。また脳の働きを保つのを改善する作用もあると考えられています。その他、生活習慣病である高血圧や動脈硬化、糖尿病の予防にも役立つとされます。含有される成分ではダイズサポニンやリノール酸、グリシニンなどがあります。ダイズサポニンはコレステロールを減少させ、脂質が酸化してしまうのを抑える働きがあると言われています。このため、動脈硬化を抑えるのに有用とされます。また抗酸化物質であり、苦味成分でもあります。リノール酸は過剰摂取によって血栓の発生率が高まりますが、適切な量であればコレステロールを減少させ、動脈硬化の予防に役立つと考えられています。いわゆる必須脂肪酸の一つです。グリシニンは血圧正常化やコレステロールを減少させる作用があると言われています。当該成分は蛋白質の一つです。