空豆/ソラマメ

空豆/ソラマメの概要

ソラマメはおたふく豆とも言われ、未熟な豆は野菜として、完熟した豆は乾燥豆として食用にされます。空豆は、マメ科に属し、ナツマメとも呼ばれ、漢字では蚕豆とも書きます。原産地は北アフリカと言われていて、736年に中国を経由して日本へ空豆が渡来したと考えられています。ただ、文献に最初に記録されているのは、現在のところ十七世紀と言われています。利用法では、完熟した後、乾燥させた子実を用いるケースと野菜として未熟果を用いるケースがあり、小粒品種が使われるのは乾燥子実で、甘納豆をはじめ、煮豆、醤油豆、炒り豆、フライビーンといった加工品の原料として空豆が利用されます。野菜として用いられるものには、一寸空豆(いっすんソラマメ)或いは於多福(おたふく)と呼ばれる品種があります。

ソラマメ/期待される効能・効果

豆類は栄養価が高く、タンパク質、食物繊維、カロテン、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ナイアシン、パントテン酸、カリウム、マグネシウム、鉄、銅、亜鉛、リンなどを多く含みます。そらまめもほぼ同様です。食物繊維は、発癌物質などの有害成分を排泄し、便秘を解消させるのに役立つと言われています。マグネシウムは骨の形成に必要な成分で、カロテンは抗酸化性を持つため、抗ガンに期待されている成分です。また、ビタミンEやビタミンCといった成分を多く含む食品と同時に摂取することで、カロテンが酸化から守られ、結果として体内で有効に活用されると考えられています。