大蒜/葫/ニンニク

大蒜/ニンニクの概要

香辛野菜として知られる大蒜です。日本の古書では、本草和名に最初の記録があり、大蒜の栽培方法について述べられています。中央アジアや中国が原産地と言われていますが、ハッキリとはしていません。古代エジプトでは、大根や玉葱と共に、大蒜をピラミッド建設の従事者に与えていたと言われています。さらに仏門の世界では、葱(ねぎ)、韮(にら)、生姜(しょうが)、ラッキョウと共に大蒜も修行に支障が出るとして、その食用を禁止していたと言われます。かつてのニンニクは、その独特芳香などから、ほとんど薬用以外に利用されていませんでしたが、昭和に入ると、食文化の変化からガーリックオイルなど外国料理に必要とされるに至って、一般的にニンニクの利用が拡大していきました。

ニンニク/期待される効能・効果

ニンニクには、独特の匂い成分があり、これは含硫化合物のアリシンによるものです。アリシンは、ビタミンB1と結合することで、より吸収率の高い持続性のあるアリチアミンといういビタミンB1に変換されます。そのため、スタミナ増強、疲労回復に役立つと言われています。含硫化合物であるアリシンは、ガン細胞の増殖を阻害したり、また、白血球を増加させることで免疫力アップにつながると考えられています。他にも、抗菌性、血栓予防に有効と言われています。