糸瓜/ヘチマ

糸瓜/ヘチマの概要

ヘチマは熱帯アジアが原産地で、糸瓜の若い果実を食用にします。その他、完熟した果実の網の目状繊維は、たわしなどに利用されます。原産地は、西アジアやインド、或いはアフリカなどとする説がありますがハッキリとはしていません。日本へ糸瓜が伝わったとされるのは江戸時代で、一般に食用とされる品種は、繊維の少ない糸瓜となります。食用とする際は、開花してから凡そ二週間程度経過した糸瓜の若い実を用います。この果実は長さが凡そ三十センチ程度で、径は六センチ程度となります。食感は滑らかでとろっとしています。まろやかな甘味があって、沖縄県では、炒め物や汁物、味噌煮といったものにヘチマを使います。露地栽培では、凡そ五月から九月に掛けて収穫が行われます。

ヘチマ/期待される効能・効果

うり科の野菜は、いずれも水分が多く、そのため栄養価も低くなります。ヘチマも同様になります。含まれる成分では、カリウムやカルシウム、リンといったミネラル類や、ビタミンCや葉酸といったビタミン類があります。何れも少ししか含まれていませんので、野菜としての価値は低いと思われます。カリウムは、不足すると筋力低下を引き起こします。また筋無力症や麻痺状態といった症状が現れることもあります。カルシウムは不足すると、成長に異常を来たします。歯や骨の発達が悪くなり、神経過敏となることもあります。特にビタミンDの摂取不足から引き起こされる欠乏症は、カルシウムの利用効率やその吸収性が非常に悪くなります。