ほうれん草/ホウレンソウの概要
ほうれん草は西アジアのアフガニスタンからトルキスタン周辺が原産地とされていて、アカザ科ほうれん草属になります。雌雄異株の一年草で、非常に寒さに強い植物です。反面、暑さには弱くなっています。旬は冬で、特に霜に当るとほうれん草の甘味が増すと言われています。秋まきに適する東洋種は、中国が発祥で、もともと唐の時代に伝わったほうれん草が原点になっています。十世紀以降にはヨーロッパへも伝わっており、その中で日照時間が長くてもとう立ちをあまりしない西洋種が生まれました。十六世紀になると、中国から日本へも伝わっており、当初、唐菜(からな)や赤根菜(あかねな)といった呼び名で普及していきました。日本へ西洋種のホウレンソウが伝わったのは十九世紀後半で、当初はあまり普及するには至りませんでした。現在では、西洋種と東洋種の交雑種が各地で栽培されています。
ホウレンソウ/期待される効能・効果
カロテンを含む緑黄色野菜の代表格であり、ホウレンソウの栄養価は高いと言えます。カロテンは抗酸化性を持ち、抗ガン、老化防止などに役立つと言われていて、皮膚や粘膜を健康に保つ働きがあるとされます。また、ホウレンソウにはビタミンEも豊富に含まれていますので、その抗酸化性はより高いものになります。更に、鉄分やビタミンCも多く含まれていますので、鉄の補給だけでなく、ビタミンCによって、鉄の吸収率も高めてくれます。そして、カリウムも多く含まれていて、体内の余分なナトリウムを排泄し、高血圧症状に役立つと考えられています。その他、葉酸、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンKなども多く含まれています。