不断草/フダンソウの概要
フダンソウの名称は、順次、葉をかきとればいつでも食することに由来し、このため「ふだんそう」と呼ばれるようになりました。とうぢしゃ、いつもぢしゃ、とこな、つね菜、とも言われます。不断草は、太い大きな葉脈が葉の中央にあり、全体として団扇のような形状で肉厚になっています。別名では不断草のことを、リーフビート、イツモナと呼び、沖縄などの地方名ではンスナバーとも言われます。不断草を食べると、茎はシャキシャキしており、柔らかく感じます。アクが強いため、茹でてから水にさらす必要がありますが、主に炒め物や煮込みもの、スープ、浸し物、和え物、といったものに使われます。特に沖縄県などでは、ンプシーと言われる、炒めた後、更に味噌で煮込む料理や、ンスナパースーネと言われる白和えといった料理に不断草が使われます。旬は十二月から五月にかけてとなります。
フダンソウ/期待される効能・効果
ふだんそうには、カロテンが豊富に含まれていて、その抗酸化性により、抗ガンの働きがあると考えられていて、更に皮膚や粘膜を健康に維持するのに役立つと言われています。また、ビタミンEも多く含まれていて、カロテンと共に、その抗酸化性は強いと言えます。その他、食物繊維、葉酸、ビタミンB2、ビタミンB6、パントテン酸、ビタミンK、カリウム、カルシウム、鉄、マンガンなども豊富に含みます。