蕗/フキ

蕗/フキの概要

フキのつぼみは、蕗のとうで知られ、蕗は、葉と葉柄(ようへい)を食用にします。十世紀以前から日本では蕗が栽培されていたと言われていて、同時に野生種の蕗も利用されていました。愛知早生(あいちわせ)は、秋田フキから生まれたと言われるもので、成長すると一メートルに及び、太目の葉柄(ようへい)を持っています。現在の栽培種はそのほとんどが愛知早生となります。収穫があまりできず、品質が良いとされる水フキは、香りも良く、鮮明な淡緑色の葉柄をもちます。北海道や東北地域に分布する秋田フキは大型のもので、二メートル前後の葉柄を持ち、硬い肉質になっています。このため、調理法でも砂糖漬けや佃煮にされるケースが多いと言われています。尚、ふきノトウは、ふきの若い花序となります。

フキ/期待される効能・効果

野菜の中では水分が多く、そのため栄養素は限られてきます。多い栄養素といえば、カリウムやマンガンなどで、カリウムは、余分なナトリウムを体外へ排泄促進しますので、高血圧症状の改善に役立つと言われています。マンガンは、大人の体で凡そ二十ミリグラム程度含有されていて、中でも特に肝臓や膵臓、毛髪といった箇所に多く含まれています。主に肝臓や骨の酵素の働きを活性化させる役割を持ち、骨の生成を促すと言われています。不足すると、骨の発育が悪くなったり、運動失調を引き起こしたりします。尚、ふきノトウにはカロテンが豊富に含まれています。