蕗のとう/フキノトウ

蕗のとう/フキノトウの概要

フキノトウは、ふきの蕾のことを言い、早春に土の中から出ます。独特の芳香と苦味を嗜好します。蕗のとうはキク科に属し、フキの葉が展開する前に出る花茎を指します。フキは本州から九州の各地域に分布していて、大型とされる秋田フキなどは北海道から東北にかけて分布しています。流通しているものは、栽培品で、収穫する際は、球状の形をした鱗状で包まれた包葉(ほうよう)を採取します。調理では、天ぷらや汁の実、酢の物、佃煮、などに利用されていて、他には味噌と細かく刻んだ蕗のとうを練ったフキ味噌などにも用いられています。蕗のとうは、葉が開く前に賞味するもので、雄、雌どちらも食用にされます。淡黄色をした花を持つのがオスで、白色の花を持つものが蕗のとうの雌になります。旬は三月で、一個が凡そ八グラム前後となります。

フキノトウ/期待される効能・効果

ふきよりは、栄養価は高く、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンE、ビタミンK、パントテン酸、カリウム、リン、鉄、銅、食物繊維などを多く含みます。食物繊維は、食べると胃の中で水分を吸収するため膨張します。このため胃が膨らみ満腹感が得られます。現代社会では、食物の過剰摂取から生活習慣病の一つである肥満を引き起こしますが、この食物繊維はダイエット食品として、近頃では人気を集めています。また、食物繊維が腸内を移動する際には、有害物質となる発癌物質なども吸着させながら移動しますので、最終的には食物繊維と一緒に有害物質も体外へ排泄されることになります。このことから、食物繊維が癌(がん)を予防するとして、注目を集めています。