蕪/カブ

蕪/カブの概要

昔はすずなと言われた蕪は、「カブら」とも言います。品種も多く、通常、赤蕪は漬物に使用され、白蕪は漬物以外にも多くの料理に用いられます。原産地はアフガニスタンや地中海沿岸南部とも言われていて、ハッキリとはしていません。日本書紀には、蕪のことが記載されているため、かなり古くからこの野菜が利用されていたと考えられています。また、中国を経由して日本へ伝わった説と朝鮮半島を経由して日本へ伝わった説があります。中国から伝わったとされるかぶでは、近江(おうみ)かぶ、天王寺(てんのうじ)かぶ、聖護院(しょうごいん)かぶといったものがあり、温暖な関西を中心として分化してきた品種となります。朝鮮半島から伝わったとされるカブでは、金町小カブといったものがあり、耐寒性があり、関東を中心にして発達した品種となります。

カブ/期待される効能・効果

栄養価は、だいこんと似ていて、ビタミンCやカリウム、食物繊維などが少しある程度。ただ、葉には、カロテンやカルシウム、ビタミンC、ビタミンK、食物繊維などが豊富に含まれており、その栄養価は高いと言えます。カロテンは体内で必要な分だけビタミンAに変換され、その抗酸化によって活性酸素を抑制し、ガンを予防と考えられています。また、カルシウムやビタミンK、ビタミンCは骨の形成や維持に役立ちます。その他、食物繊維は便秘の予防、改善に役立ち、発癌物質などの有害物質を体外へ排泄する働きがあるとされます。