モロヘイヤ

モロヘイヤの概要

モロヘイヤは、青ジソによく似た若葉をしていて、これを食用にします。シナノキ科に属する一年草で、二メートルに達するのに六ヶ月程度と言われています。高温地帯でよく生育し、中近東からアフリカ北部などに分布しています。日本ではモロヘイヤのことをシマツナソやタイワンツナソと呼ぶこともあります。エジプトやインド、スーダンといった国では、日本人がホウレンソウを日常的に利用するように、モロヘイヤを日頃から用いているそうです。最近ではモロヘイヤに豊富なカルシウムを含んでいることが解明し、その含有量はホウレンソウに比較すると八倍近くになります。更にカロテンやビタミンC、ビタミンB1といった栄養素までも数倍含まれています。また、ビタミンEやミネラルである鉄なども多く含まれているため、現在では野菜としての価値が見直されています。ただ、結石の原因とされるシュウ酸という成分も多く含まれているのが欠点ですが、一度に多量のもろへいやのみを摂取することはありませんので、さほど問題とはならないようです。

もろへいや/期待される効能・効果

もろへいやにはカロテンが人参より多く含まれており、その抗酸化性によって、抗ガン、老化防止に期待されています。また、カロテンは皮膚や粘膜を健康に維持する働きもあると考えられています。そして、タンパク質の代謝に関わるビタミンB6、脂質代謝に関わるビタミンB2及びパントテン酸、便秘に期待できる食物繊維ももろへいやに多く含まれています。その他、カルシウム、リン、マグネシウム、ビタミンK、ビタミンCも豊富で、骨の形成を促進するとされます。