苦瓜/ニガウリ

苦瓜/ニガウリの概要

ニガウリは苦味が特徴で、未熟果から種とわたを取り除いて食用にします。原産地を熱帯アジアとする一年生つる性草本で、苦瓜はウリ科に属します。別名では、ゴーヤー、ツルレイシとも呼ばれます。現在、沖縄をはじめ、中国南部や東南アジア、台湾といった地域で苦瓜が広く食用にされています。先端が尖った果実は、短楕円形から長円筒形をしており、いぼ状の突起が果皮にあります。果皮色は緑色や深緑色、或いは白色といったものがあります。露地栽培やハウス栽培が一般的で、沖縄県や南九州地方において生産されています。品種では、露地栽培用の島風(しまかぜ)、収穫量が多くなる促成栽培用の汐風(しおかぜ)、同じく促成栽培用の群星(むるぶし)といったものがあります。これらは沖縄県農業研究センターによって育成或いは開発されたものです。昔から沖縄県などでは、一般的な食材として苦瓜が利用されてきた経緯があり、ゴーヤーチャンプルーなどが調理法で代表的です。これはゴーヤーと共に豆腐や卵を混ぜて炒める料理で、ゴーヤー特有の苦味があります。

ニガウリ/期待される効能・効果

苦瓜独特の苦味成分は、フラボノイド類であるククルビタシン類からなります。このククルビタシンには、抗酸化性があるとされ、抗ガン、老化防止などに役立つと考えられています。また、苦味は食欲を増進させるのにも期待できます。その他、ニガウリにはビタミンCも豊富に含まれており、その抗酸化性によってククルビタシンと同じく、抗ガン、老化防止などに役立つと考えられています。尚、ゴーヤー(ニガウリ)は、沖縄県などでスタミナ食として利用されています。これは、にがうりに体の熱を下げる働きがあるからだとされています。