韮/ニラの概要
ニラはユリ科に属し、日本書紀や古事記といった古書にもその名称が見られます。日本へは中国から渡来したと考えられており、現在でも東アジア各地に野生しています。中国料理が一般化される戦後までは、その強烈な臭いから韮が広く普及するには至りませんでした。現在では、花韮と呼ばれる韮の花茎部分や軟化した黄韮(きニラ)などが市場へ流通しています。品種では大葉にらやスーパーグリーンベルト、たいりょうといったものがあり、休眠期がハッキリしていないため一年中栽培されるのがスーパーグリーンベルトです。中国東北部から伝わったとされるのが大葉ニラで、満州韮(まんしゅうニラ)とも呼ばれます。また、たいりょうは、収穫量が非常に多い品種です。花にらではテンダーポールという品種があり、一年中花茎を採取でき、甘味があって、ニンニク特有の匂いもあまりしません。食用とされる部分は蕾や花茎で、食感は柔らかいものとなっています。
ニラ/期待される効能・効果
にらはネギの一種で独特の匂いがあります。これは、にんにくなどに含まれる含硫化合物であるアリシンという成分によるもので、ビタミンB1の吸収率を高めたり、エネルギー代謝を改善することで疲労回復などに役立つと言われている成分です。また、アリシンには抗酸化性もあるとされ、抗ガン、老化防止に有効であると考えられています。その他、にらには、カロテンが豊富に含まれており、その抗酸化性により抗ガン、老化防止に期待されています。