オクラ

オクラの概要

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オクラはアオイ科トロロアオイに分類される一年草で、葉の根元の緑色の若い果実の莢(さや)を食します。この果実は開花してからできるもので、その花は、いわゆる半日花で、朝咲いて昼過ぎには閉じます。原産地は、エチオピアやエジプト、スーダンやアフリカ東北部と考えられていて、二千年以上前からオクラが栽培されていたと言われています。アメリカへは十八世紀以降に渡来し、それが明治時代に入ってから日本へ導入されました。このため、オクラは「アメリカネリ」とも呼ばれます。オクラのヌメリは果物の成分と良く似ていて、多糖類であるペクチンやアラバン、ガラクタンといった物質からなります。調理法では生食の他、和え物、酢の物、煮物、といったものに利用されます。また、刻んだおくらに鰹節をまぶして醤油をかけて食べるといった用いられ方もします。

おくら/期待される効能・効果

おくらには、ごぼうと同じくらいの食物繊維が含まれています。おくらに含まれる粘液質のものが食物繊維のペクチンと言われるもので、物質を抱え込んで、腸からの吸収を抑制します。このことから、コレステロールやナトリウム、糖質などの吸収を阻害し、糖尿病、高血圧症状など生活習慣病の予防に有効と考えられています。また、腸内細菌の調節もしますので、整腸にもおくらが役立つと言われています。更に食物繊維は、その物質を抱え込む性質から、自身に有害物質や発癌物質なども吸着させるため、癌の予防にも期待されています。