紫蘇/シソ

紫蘇/シソの概要

シソは香辛野菜の一種で、花穂(穂ジソ)、実と葉を食用にします。紫蘇の種類では、赤じそと青じそがあり、青じその葉は大葉(おおば)とも呼ばれます。かつては、六月に市場へ出回り七月の終わりには無くなる季節野菜となっていました。これは日が短くなる秋でないと、紫蘇は開花しないためで、現在はビニールハウスによる栽培で、日光をコントロールしています。そのため周年市場へ出回ることが可能になりました。日本へ伝わったとされるのはかなり古いもので、文献では平安時代の古書に紫蘇の記載が見られます。また、新潟県では土器と共に種子が、2500年前の遺跡から出土していて、他にも岩手県などでは種子が縄文時代の遺跡より出土しています。更にこの種子を発芽させて、紫蘇のものであることを確認しているとされています。

シソ/期待される効能・効果

薬草としても使われ、独特の香気があります。アントシアン色素は酸性で赤色に変色することから、紅しょうがや梅干で用いられます。このアントシアンは強力な抗酸化性があると言われていて、ガンや老化の予防に期待されています。シソの香気はペリルアルデヒドと呼ばれる成分で、食欲を増進させる作用や抗菌作用もあるとされ、また、魚や肉の臭みを消すのにも利用されます。その他、シソの種子から抽出したしそ油には、α-リノレイン酸と呼ばれる脂肪酸が豊富に含まれており、抗アレルギー作用、消炎作用、抗ガン作用があると考えられています。