蓮根/レンコン

蓮根/レンコンの概要

レンコンは、はすの地下茎のことを言い、日本でははすの根を食用にします。大きな穴の空いた蓮根は、先が見えるということにかけて、縁起物の食品になっています。お正月のおせち料理などには必ず一品入っているものです。この蓮根の穴は、酸素不足に陥らないために設けられた通気孔で、深い土中に潜っている根にとっては重要な意味があるそうです。また、蓮根はインド或いはエジプトを原産地とする説があり、現在の品種は明治以降のものと考えられています。一般には、中国大陸や東南アジアが蓮根の原産地とされていて、日本へ伝わったのは1500年より昔とも言われています。栽培種では備中種と中国種があり、備中種は中国種と比較して茶褐色をした皮を持ち、少し細身になります。中国種は白っぽい革を持ち、太く短いものとなっています。レンコンは多年生水中草本で、品種では「きじま」というものがあり、これは備中種と中国種の交雑によって生じたものです。早生(わせ)で収穫量が多く、病気への抵抗力も高いものになっています。栄養面では食物繊維をはじめ、鉄やビタミンCといったものが含有されています。

レンコン/期待される効能・効果

レンコンに含まれるアク成分は、タンニンと言われるポリフェノール類です。このポリフェノールには、抗酸化性があることで知られ、活性酸素の抑制により抗ガン、老化防止に役立つと考えられています。また、食物繊維も多く含み、便秘の解消や有害物質の吸収阻害によって生活習慣病の予防に役立つとされます。その他、パントテン酸も多く含み、脂質代謝、皮膚粘膜の健康維持、免疫力亢進に役立ちます。