レタス

レタスの概要

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通常、結球した玉レタスを指し、ちしゃ、ちさとも言われます。地中海沿岸地域に於いては、かなり昔から栽培されていて、古代エジプトの墓からは、最も古い記録が発見されているそうです。日本へは中国から伝わったとされていて、その時期も奈良時代より前と言われています。品種では、玉、サンチュ、ステム、コス、サニーフ、リーフ、サラダ菜といったものがあり、一般に広く普及しているレタスは、玉レタスとなります。瑞々しく、食感もシャキッとしています。コスレタスは、形状も白菜のそれに良く似ていて、緩く結球します。別名では、ロメインれたすや立ちちしゃと呼ばれることもあります。ステムれたすは、アスパラガスれたすとも呼ばれ、茎を食用にするものです。同じ仲間では、掻きちしゃや茎ちしゃがあり、平安時代に食用とされていたのは、このうち掻きちしゃになります。サンチュは、掻きちしゃと同種のもので、その発達もアジアで行われてきました。

れたす/期待される効能・効果

サラダとして利用されることで知られますが、実は、仲間の中でも栄養価が低いとされます。栄養価が高いとされるものは、サニー、リーフ、サラダ菜などで、カロテン、カリウム、ビタミンKを豊富に含みます。カロテンは、いわゆるレチノールと呼ばれるビタミンAとは異なり、体内において必要とされる分量だけ、カロテンからビタミンAに転換されます。このため、ビタミンAの過剰摂取による副作用の心配はないと考えられています。これは脂溶性であることから、水に溶けにくい性質を持っているためで、水溶性である他のビタミン類とは異なる点です。主な生理作用は夜盲症の改善や抗癌性ですが、他にも皮膚や粘膜を健全に保つのに必要とされる成分です。欠乏すると、歯や骨の発育が悪くなったり、粘膜上皮や、皮膚上層部が角化するといった症状を訴えることもあります。