ルバーブ

ルバーブの概要

ルバーブ(パイの木)の根部分を除去し、サラダをはじめゼリーやジャムといったものに用いられています。外見は蕗(ふき)によく似ていて原産地をシベリア南部としています。古代ギリシア時代には、食用と共に薬用にもルバーブが利用されていた経緯があり、中国においても漢方の領域で使われていたと言われています。ルバーブの茎は成熟に伴って紅色に変化しますが、もともとは緑色をしています。生食されることもありますが、酸味と渋みが強くなっています。日本へ渡来したのは明治以降のことですが、当時はこのパイの木の酸味と渋みからあまり普及するには至りませんでした。

パイの木/期待される効能・効果

パイの木の赤色はアントシアンと呼ばれる色素成分から構成されており、茄子(なす)や赤ワイン、紫蘇(しそ)などに含まれている色素成分と同じ仲間となります。赤色のカロテンの色素成分とは異なりますので、ビタミンA様の働きはありません。ただ、アントシアンには、その抗酸化性から活性酸素を抑制する働きが知られていて、癌の発生を抑制すると共に老化をも予防すると考えられています。また、コレステロール値を低下させる働きがあることから、動脈硬化の予防に役立つとも言われています。その他、食物繊維やカリウムなども多く含まれており、特に不溶性食物繊維よりも水溶性食物繊維の方が多く含まれているため、様々な生活習慣病の予防に有効と考えられています。尚、カリウムには血圧を正常化する働きがあるとされていて、これは、体内の余分なナトリウムを排出する作用がカリウムにあるからだと言われています。