白瓜/シロウリの概要
シロウリはつけうり、あさうり、あおうり、越瓜とも言われ、白瓜はまくわうりの一変種です。完熟すると果実の色が白くなることから、白瓜と呼ばれるようになりました。ウリ科に属し、原産地はインドと言われていて、一年生つる性草本となります。白瓜はメロンやマクワウリと同じ植物の仲間ですが、果実はこれらと異なり、完熟しても甘味は上昇しません。日本では、キュウリよりもその栽培の歴史は古くなります。白瓜は小果から大果までその大きさもそれぞれで、形状も短円筒形や長円筒形といった多くの種類があります。果実の表面も、溝のあるものや滑らかなものなど様々で、果皮は濃緑色から淡緑色をしています。更に、果肉も硬いものから柔らかいものまで数多くあります。長野県では大正時代からシロウリの栽培が開始されていて、沼目白瓜(ぬまめシロウリ)といったものがあります。香川県でも明治時代前後から生産が行われていて、讃岐白瓜(さぬきシロウリ)などがあり、伝統野菜として受け継がれています。いずれも大きさが小さいもので、浅漬けなどに用いられています。大型のものでは、桂瓜(かつらうり)や東京大しろうりといったものがあり、主に奈良漬けなどの原料として利用されるケースが多いと言われています。尚、青果では和え物や酢の物といったものに用いられ、他にもバター煮やスープ煮といった、肉詰めを施してから利用される調理に使われています。
シロウリ/期待される効能・効果
カリウムが比較的含まれていますが、特に目立つ栄養素はしろうりにないとされています。尚、カリウムには、心臓の働きや筋肉の働きをコントロールする作用があると考えられていて、更に一定割合で、細胞内液の浸透圧が保たれるように調整する働きもあると言われています。このため、体内の余分なナトリウムを体外へ排泄する作用を受け持っているとされ、高血圧の改善に有効と考えられています。