タアサイの概要
タアサイは中国においてタアツァイと呼ばれる中国野菜です。古くは宋の時代に生み出された品種と考えられています。長崎へはタアサイの本種が江戸時代末期に伝わっていたと言われており、長崎白菜(ながさきはくさい)は、本群をもとにする品種とされています。タアサイが日本へ導入されたのは1934年のことで、この時期にピョウルツァイと言われる同じ系統のものも一緒に導入されました。タアサイは越冬する時期が旬のため、如月菜(きさらぎな)と呼ばれていましたが、渡来当時は、調理法の知識不足やその形状から広く普及するには至りませんでした。また、横に葉が拡大していく様が瓢箪ににていることで、ひさご菜と呼ばれていたピョウルツァイも一般化されることはありませんでした。たあさいが一般に普及したのは戦後のことで、それ以降は油炒めなどに用いられるようになって行きました。長崎白菜は、縮緬状(ちりめんじょう)の葉を持ち、太くて短い莢を有します。このため、ピョウルツァイの近縁種と言われています。
たあさい/期待される効能・効果
たあさいは、緑黄色野菜でカロテンを多く含んでいます。ほうれんそうに比べると含有量も約半分ですが、その抗酸化性によって、ガンや老化の防止に役立つと考えられています。また、皮膚や粘膜を健康に維持する働きもあると言われています。その他、ビタミンEやビタミンCなども含まれていて、カロテンと共にその抗酸化性を高めます。