たらの芽/タラノメ

たらの芽/タラノメの概要

タラノメは、たらの木の若芽を食用にします。ウコギ科に属し、山菜として広く親しまれている野菜で、トゲが木の全体にあるのが特徴です。ただ、最近では、あまりトゲのないたらの芽も栽培されています。新芽を食用にしますが、葉が開く前のものとなり、一個が凡そ十グラム前後となります。旬は四月から六月にかけてで、日本でのたらの芽の産地は、山形県や宮城県といった地域になります。調理では、浸し物や和え物、汁の実、天ぷらといったものにたらの芽が利用されています。

タラノメ/期待される効能・効果

たらの芽にはタンパク質、食物繊維、鉄、ビタミンE、ナイアシン、パントテン酸などが含まれ、特にカリウム、リン、銅、マンガンが豊富です。カリウムは、体内の余分なナトリウムを排泄し、高血圧症状の改善に役立つと言われています。ビタミンEは、ビタミンAやカロテンが酸化するのを防止し、延いては老化を防ぐ働きがあると言われています。また、赤血球が溶血するのを防ぎ、健康に生体膜を維持する働きがあると考えられています。ナイアシンは欠乏すると、口舌炎や皮膚炎、胃腸病やペラグラといった症状が現れることもあります。リンは、ビタミンB1やビタミンB2などと結合することで、補酵素となる成分で、他にも歯や骨といった硬組織を生成したり、核酸やリン脂質の成分となっています。