トマトの概要
ナス科であるトマトは、ペルーが原産地と言われています。日本へはポルトガル人によって十七世紀頃に長崎へ渡来したと言われています。現在、生産量の最も多い国はアメリカで、その消費が最も多いとされる国は、イタリアになっています。いずれの国も、最初はトマトを観賞用として利用していたそうです。
トマト/期待される効能・効果
赤い色は、リコピンと呼ばれるもので、カロテンの含有量は少ないのですが、一度に食べる量も多く、実質カロテンを多く摂取できる野菜がということになります。そしてリコピンには、抗ガン性があると考えられているため、トマトに含まれるビタミンC、ビタミンE、カロテンと共に抗ガンの効果が高まると考えられます。酸味はクエン酸、リンゴ酸によるもので食欲を増進させる一因になります。また、ルチンと言われる成分も含まれており、これは毛細血管を柔らかくすると考えられています。更にペクチンと呼ばれる水溶性の食物繊維も含有されており、これは血中コレステロールを正常値に調節する働きがあると言われています。尚、一般に緑黄色野菜と指定されるのは、その野菜100g中、600μg以上のカロテンを含んでいるものとなります。とまとは100g中、390μgしか含まれていないため、普通なら緑黄色野菜とは言えないのですが、一度に食べられる量も多く、そのためカロテンも豊富に摂取できるため、異例の分類で緑黄色野菜に属しています。