土筆/つくし

土筆/つくしの概要

土筆は、春の摘み草の一つで、若茎と頭部を食用にします。摘んでから時間が経過すると繊維が固くなって風味も落ちますので、なるべく早く調理するのが良いとされています。土筆はトクサ科に属し、別名では「つくしンボ」とも呼ばれます。スギナはシダ植物ですが、この胞子茎を土筆と言い、早春の地上に凡そ二十センチ程度の丈で生えてきます。密着した葉が、節の周りに輪生し、はかまを作っています。食用とする際は、このはかまを除去して使いますが、土筆を採取する際は、先端部に位置する胞子嚢穂(のうすい)がその胞子を放つ前に摘み取ります。調理では、ツクシを軽く茹でてから、和え物やお浸しなどに用いられています。

つくし/期待される効能・効果

つくしには、カリウムや鉄などが多く含まれており、その含有量はほうれんそうに近いとされます。更に、ビタミンE、パントテン酸、食物繊維などは、ほうれんそうの倍以上つくしに含有されています。ただし、調理の際にアクを抜くなどして、カリウム、鉄、ビタミンCなどの栄養素は、半減してしまいます。ビタミンEは、カロテンやレチノールと言われるビタミンAの酸化を防止すると言われていて、このことから老化防止へも有効と考えられています。また、健康に生体膜を維持し、赤血球の溶血を防ぐと言われています。パントテン酸は、酸やアルカリ、熱に壊れやすく、脂質代謝や補酵素を形成するのに必要な成分となっています。不足すると、眩暈や成長停止、副腎障害や足の痛みといった症状を訴えることもあります。