蔓紫/ツルムラサキ

ツルムラサキの若葉、茎、花軸を食用にします。ツルムラサキ科に属し、別名では木耳菜(きくらげな)や紅藤菜とも呼ばれます。木耳菜は木耳のようにヌメルりがあるところから名付けられたもので、中国名となります。江戸時代の日本では、ツルムラサキの栽培も観賞用に限られていましたが、現在では健康食品としての評価やムチンといわれる成分が豊富に含まれていることから食用となっています。もともと赤茎のつる性が原型となりますが、他にも青茎やつるが伸長しない矮性(わいせい)の種類も存在します。いずれのツルムラサキも土臭く、アクも多めになっています。原産地は、南アジアの熱帯地方と言われていて、湿気が多く暑いほど成長しやすいものとなっています。ツルムラサキには赤紫の紫茎種と緑色の緑茎種があり、先に日本へ伝わったのは江戸時代の緑茎種です。1970年以降、中国野菜の人気上昇に伴って流通されるようになったのは、紫茎種のツルムラサキです。尚、紫茎種は明治時代以降に渡来したものです。

ツルムラサキ/期待される効能・効果

つるむらさきには、カロテンが豊富に含まれており、その含有量はこまつなに近いとされます。カロテンは体内において必要量だけビタミンAに変換され、抗酸化性を持ちます。また皮膚や粘膜を健康に維持するのに役立ちます。その他、骨の構成成分になるマグネシウムやカルシウム、骨の形成を促すビタミンK、コラーゲンの生成を促すビタミンCなどの栄養素も多く含まれています。