山葵/ワサビ

山葵/ワサビの概要

香辛野菜で知られ、根茎を香辛料として用いられます。アブラナ科に属する多年草で、日本やサハリン(樺太)などが原産地となります。周年流れの変わらない水域で、十二度前後の水温が生育に適しています。主に砂礫地帯や山間の渓流といった場所に生息しています。品種では、みどり、真妻(まづま)、島根三号、ダルマといったものがあり、根茎がよく肥大化し、紫色の葉柄を持つものが真妻で、最も高級品として取り扱われています。本種には、畑と沢山葵があり、少し湿ったところでも生育できるものが畑或いは陸山葵となります。一方、沢は、一般的に普及している本来の山葵のことで、水山葵とも言われます。日本での産地は、畑種で岩手県や静岡県など、沢種では長野県や静岡県となっています。尚、1600年以前は自生のものを利用されていたらしく、平安時代の古書などでは、ワサビや和佐比といった名称で記録が残されています。

ワサビ/期待される効能・効果

ワサビ独特の鼻を突き抜けるような辛味と香りは、配糖体であるシニグリンと言われる成分からなります。この辛味成分は、殺菌にも役立ち、生魚とワサビの組み合わせは食中毒を未然に防ぐと言う意味でも、理に適っていると言えます。また、辛味成分によって、食欲を増進させるのにも役立つと言われています。