蓬/ヨモギの概要
ヨモギは草餅に用いることから餅草(もちぐさ)やモグサ、蓬な、ともいわれ、春の若い葉を食用にします。地方名では、ヨゴミやフツとも呼ばれています。蓬はキク科に属し、早春から秋にかけて若葉を収穫するもので、日本全域に分布しています。沖縄県では蓬のことをフーチバーと呼び、野菜として流通させていますが、一般には草団子や草もち、或いは汁の実やお浸し、蓬ご飯、和え物といったものに使われています。また、端午の節句の五月五日には、入浴剤として利用したり、軒先に菖蒲(しょうぶ)と一緒につるすなどしてヨモギが用いられています。更に灸にも用いられ、細かい綿毛がヨモギの茎や葉の裏面にありますので、これを乾燥させたものを使います。その他、民間薬では、せんじ薬といったものに利用され、ヨモギ風呂やよもぎ酒といった使い方もあります。旬は三月から四月にかけてで、主産国は中国などになります。
ヨモギ/期待される効能・効果
よもぎは、タンパク質、カロテン、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、カリウム、カルシウム、鉄などの栄養素を多く含みます。鉄は、各細胞内において酸素の活性化に必要な成分で、栄養素を効率的に燃焼させます。また、酸素を運ぶのがヘモグロビンの鉄の役目で、血中に存在する酸素を細胞内に取り込むのがミオグロビンの鉄の役目となっています。