百合根/ユリネ

百合根/ユリネの概要

ユリネとは、ゆりの鱗茎(球根)のことを言います。一般にこおにゆりが食用として用いられています。ユリ科に属し、一個がおよそ七十グラム程度となります。食用とされる百合根の品種には、鬼百合(おにゆり)などもありますが、観賞用に利用されるユリは、苦味が鱗茎にあるため、食用には適さないとされています。味は、やや甘味があり、かつては百合根を薬用として、利尿や滋養強壮目的で用いられていました。旬は十一月から一月にかけてで、保存する際は、冷暗所でおがくずなどに百合根を混入させます。日本での産地は主に北海道などで、百合根をそのまま姿煮にしたり、茶碗蒸し、きんとん、また、鱗片を除去して煮物に利用したりします。

ユリネ/期待される効能・効果

このユリネには、不溶性の食物繊維より水溶性の食物繊維の方が多く含まれていて、高コレステロール血症、糖尿病、高血圧症状などの習慣生活病の改善予防に役立つと言われています。また、不溶性の食物繊維も便秘解消や抗ガンに期待されています。食物繊維は、腸内において様々な物質を吸着させながら移動して行きます。このため体に不要とされる有害物質を自身に吸収しながら、最終的に体外へ排泄されることになります。更に、食物繊維は胃の内部において、水分を吸収するため、満腹感が得られやすいというメリットがあります。満腹感を得られると、食物の過剰摂取を抑制することができますので、ひいてはダイエットや肥満防止に有効と考えられています。