ヘルス!雑学

昨今、ヘルス思考の高まりから様々な健康器具や食品が出回っています。また、運動や減食など生活習慣そのものに踏み込んだ雑学などもよく見かけるようになりました。その中で特に気になるのはやはり減量。肥満は様々な病気を招く引き金にもなるからです。巷では数多くのダイエット雑学を見聞しますが、つまるところ、ダイエットとは、ある程度の努力なくして簡単に痩せる方法は今のところ無いということでしょう。もし簡単に痩せる方法があるのならば、この世の中から苦労してスリムになる必要性もなくなります。その簡単に痩せる方法だけ普及すれば良い訳ですから、それこそ今ある減量に関する書籍や雑学、器具なども役目を終え、この世の中から全て消えてなくなるでしょう。 また、そのような簡単に痩せるダイエット効果を期待できる手段があるのならば、成人病の原因である肥満に関しても、専門的な権威を持つ医療機関が導入しないわけがありません。その専門的な権威を持つ医療機関が勧める肥満の予防や減量の仕方といえば、適切な食事と歩くことなどによる有酸素運動を取り入れた適度な運動ダイエットです。適切な食事と運動というのは、言葉として言うのは容易なのですが、続けるのが難しいものです。つまり、現状では容易に脂肪を取り除く手段は無いということになります。 しかし、それでもこうしたヘルス思考に揺さぶりをかけるような形で、ダイエットに関する雑学が飛び交います。もちろん、楽しく減量できるやり方を解説しているようなものであれば良いと思います。楽しければ時間の経過も早いですし、苦しく感じる時間が短くなり、ヘルスだからです。とはいえ、単に「簡単に痩せられる」と謳っているだけで、科学的根拠のよく分からない雑学もよく見かけられます。そういう雑学に基づいて仮に減量できたとしても、体の健康に害を及ぼすものであっては、本末転倒ではないでしょうか。特に痩せ薬などでのトラブルが多く、副作用などを考えるとヘルスとは言い難いです。 とはいえ、近頃は減量もヘルス的に行うかたが増えていると思います。かつてはリバウンドの仕組みを無視して、運動をせず、食事だけを極端に減らしたり、特定の食材だけを食べるといったヘルスとは言い難いやり方が主流を占めていました。もちろん、現在でもそういうやり方を好んでされる人もいることと思いますが、情報を得やすくなった現在では方向転換されるかたも少なからずいることでしょう。つまり、簡単に痩せる方法は今のところ無いようです。 ただ、比較的優しくスリムになれる手段というか雑学は、色々あると思います。人によっては、脂肪のつきやすい人、脂肪のつきにくい人がいらっしゃるのは事実でして、遺伝的なものもあれば、筋肉の量、食生活、ストレスといった精神的な理由など、様々な原因が肥満を引き起こしています。こういう原因をなるべく取り除くことも心身共にヘルスへ導き、減量への近道となります。例えば脂肪のつきやすい体質の人であれば晩御飯を早めに済ませる習慣をつける、筋肉量が少ないのであれば適度な運動の習慣をつける、食生活に問題があれば栄養バランスをとりながら炭水化物などを少し減らしてみる、ストレスが原因であれば新しい環境を作る、といった具合です。最も簡単と思われる痩せ薬は、その効果より副作用のほうが強いとも言われており、肥満が緊急事態に達した人に医師が処方します。 しかし、何と言っても減量に関して理に適っていると考えられるのは、やはり、医学的な見地から脂肪を落とす必要のある糖尿病患者などの生活習慣を真似ることではないでしょうか。これ以上、減量の過程においてヘルスで科学的な根拠はないと思います。増して、糖尿病などの疾患を患ってないヘルス的な人であれば、少々激しい運動などをしても問題ないですし、血糖コントロールなどの煩わしい規制もありませんので、成果のあるダイエットの効果が健康的に期待できます。そう考えると、病気を患っていない人には、病気を患っているかたに比べて、スリムになれる条件が一杯整っていると思います。しかしながら人間は、病気などを発覚させてから、努力しようとするのが現実です。ダイエットとは、そういう傾向があるのかも知れません。