エゾウコギ[えぞうこぎ]

エゾウコギの概要

エゾウコギはウコギ科に属し、中国ではでは刺五加(しごか)、アメリカではシベリア人参とも呼ばれています。旧ソ連ではアダプトゲン効果をエゾウコギにあるとして位置づけました。また気を向上させるハーブとして、中国においては古くから利用されてきた経緯があります。現在日本では北海道、海外では中国やロシアなどに生息しています。アダプトゲン効果はストレスへの適応力の向上を指しますが、エゾウコギのようにアダプトゲン効果が認められるハーブは、身体における全ての働きの亢進を目的に使用されます。従って、身体の治療において部分的には利用されません。一般には、内分泌系や神経系、免疫系など、全体的な領域を目的にしています。エゾウコギには、集中力を保たせる働きや、運動能力を高める作用、体や精神的な疲労を防止する働きがあると考えられていて、朝鮮人参やアメリカ人参などもアダプトゲン効果があると言われています。ただし、活性化する成分はそれぞれ違います。

えぞうこぎ/ハーブで期待される効能・効果

アダプトゲン効果。ストレスに関わる疲労への抵抗を高めるのに利用され、他には病後の体力回復、集中力や運動能力の向上目的や感染症を防ぐ目的などで使用されています。使用を控えるケースでは、高血圧の方が対象となります。ただ、朝鮮人参の働きに比較すると、えぞうこぎのそれは、緩やかなものとなっています。副作用は特に認められておりません。服用期間は凡そ三ヶ月以内が薦められていて、反復しての服用も特に問題ないとされています。含有される成分では、エレウテロシドAなどのサポニン類やイソフラキシジンなどのクマリン誘導体、エレウテロシドEなどのリグナン類、及び多糖類といったものがあります。