カタクチイワシ(生)[片口鰯]


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カタクチイワシ・生

「 カタクチイワシ・生」に関して100g中の カロリーを国の基準で評価した場合、9.6%含有し、192k カロリーです。食品の 栄養価としてこの基準に対し、最も多い値で含まれる100g中の 成分は、ビタミンB12(579.17%:13.9μg)、次はセレン(160%:40μg)、そして、n-3系脂肪酸(140%:2.24g)、ナイアシン(108.33%:13mg)、ビタミンD(72.73%:4μg)、となります。また、耐容上限量が定められた 成分の過剰はありません。
成分バランス達成率 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆7%
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カタクチイワシ


片口鰯は、本州の真ん中から南側の太平洋岸に多く見られますが、日本各地に生息しています。成長すると体長は凡そ十二センチ程度に育ちますが、同じイワシの仲間の中では、小さいものとなっています。また、頭の下面に口が開口し、餌を動物性のプランクトンとしています。見た目が上顎しか存在しないように見えますが、これは下顎(したあご)が小さくなっているためです。片口鰯の名称もこれに由来しています。凡そ三年程度で、その生涯を閉じますが、漁獲された際は鮮度低下も早く、市場へは鮮魚として出回ることは少なくなっています。夏が訪れる初夏に産卵期を迎え、旬は十二月から四月にかけてとなります。幼魚から三十五センチ程度に育つと「シラス」と呼ばれ、それ以上に大きくなると「カエリ」と呼ばれます。これらの生育過程におけるカタクチイワシも食用にされていて、調理ではシラス干しをはじめ、タタミイワシ、ごまめ或いは田作り、煮干などに利用されています。また、餌料或いは播き餌としても重宝されています。一般に、成魚は干し物やめざしなどに利用され、幼魚はタタミイワシなどにされます。また、アンチョビーと言われる、塩漬けから熟成発酵させるものにも用いられています。尚、田作りは小さいカタクチイワシを素干しにした食材で、別名では「ごまめ」とも言われています。一方、煮干しは、出汁をとるための食材で、小さいカタクチイワシを食塩水を使って茹でた後、乾燥させたものとなります。また、畳鰯(たたみいわし)は、稚魚を海苔のように四角にすきあげた後、乾燥させたものとなります。しらす干しは、食塩水を使って稚魚を塩茹でした後、乾燥させたものとなります。味醂干し(みりんぼし)は、内臓を除去した後、味醂(みりん)や醤油などの調味液に漬けて乾燥させたものとなります。その他、片口鰯の別名では、「せぐろ」、「ひしこ」、「しこいわし」などと呼ばれることもあります。
別名:しこいわし、ひしこ、せぐろ廃棄部位:頭部、内臓、骨、ひれ等(三枚下ろし)